すゅん/Суюнのメモ帳/裏紙

またの名をゴミ捨て場

【UECアドカレ2023その2】今まで読んでみて良かった本を紹介する

はじめに

この記事はUEC 2 Advent Calendar 2023の23日目の記事です。

adventar.org

前日の記事はツナマヨさんの「積んでたコンテンツを消化していくよ」でした。

tunamayo1412.hatenablog.com

買ったけど未だ読めていない本は自分の本棚にもそこそこありますね…。(本当はこの記事でもちょっと紹介する予定でしたが締め切りを過ぎたのでカットしました)

自己紹介

電通大で2回目の3年生をしているすゅんという者です。昔はしゅんと名乗っていましたがあまりにもありきたりな名前で遂に23生とコンフリクトしたので変えました。

X(旧Twitter)は卒研配属を機に鍵垢へ移行しましたが、電通大生にフォローされたら基本的にはフォロー返しをするつもりでいます。まぁいるとは思えませんが。

twitter.com

サークルはVLLと〼研に所属しています。

VLL(バーチャルライブ研究会)では去年まで照明関係の制作をしていましたが、今年は留年したのでライブ制作に一切関わらずMIKUECのときだけ講堂3階に来る謎の人間になっていました。現役部員との接点が皆無で孤立するのがきつすぎたので来年からは観客席で観ることにします…。

〼研(アイドルマスター研究会)は今年の夏から所属しています。アイマスは1年生の頃には知っていたし好きではあったのですが、自分ごときがプロデューサーを名乗るのはちょっとな…というのと、(存在を知ったときには既に新入生ではなくなってたこともあり)途中から加わるのもな…というわけで入部はしていませんでした。

が、今年の1月に実績を作ってしまった*1のでP業から逃れなれなくなり入部しました。今となっては懐かしい話です。

↑ これは自分のPとしてのアカウント

今年は東京ドームに行ってUOを50本くらい折ったり、名古屋に行って生バンドの演奏に大興奮したり、また東京ドームに行ってウンババしたりしてました。ウンババってなんだよ。

突然ですが、読書していますか?

本を読むのは良いことです。が、その魅力を具体的に語るのは自分には大変なのでChatGPT君に代わりに説明してもらいます。

技術書を読むことにはさまざまな利点があります。以下はそのいくつかです:

  1. 知識の獲得: 技術書は、特定の分野やテーマに関する深い知識を提供します。新しい技術や概念を理解するための基礎を築くのに役立ちます。
  2. スキルの向上: 技術書は、特定のスキルやツールの使用方法についての具体的な情報を提供します。実践的な知識を得て、スキルを向上させることができます。
  3. 問題解決の手助け: 技術書は、問題解決に役立つ情報を提供することがあります。特定の課題やプロジェクトに取り組む際に、参考になる情報を見つけることができます。
  4. 最新の動向の理解: 技術は常に進化しています。技術書は最新の動向やトレンドについての情報を提供し、業界の変化に対応する手助けをします。
  5. 専門用語の理解: 特定の分野に特有の専門用語や概念を学ぶことができます。これにより、その分野でのコミュニケーションや理解が容易になります。
  6. 自己学習の促進: 技術書は自己学習を促進する手段となります。自分のペースで進められ、関心のあるトピックに焦点を当てることができます。
  7. 職業的成長: 新しい技術やスキルの習得は、職業的な成長につながります。技術書を通じて学んだことを実践に移し、仕事のパフォーマンスを向上させることができます。
  8. ネットワーキングの機会: 技術書を読むことで、その分野の著名な著者や専門家とのネットワーキングの機会が広がります。関連するコミュニティやイベントに参加するきっかけとなることがあります。

技術書はある分野において深い理解を得る手段として非常に有益です。それにより、個人のスキルや知識を向上させ、職業的な成功に寄与することができます。

というわけで今まで買って読んだ本の中から電通大生におすすめできる本を紹介します。

ほとんどは大学入学後に買ったものですが、中には高校生の頃に買ったものもあります。

また、タイトル(見出し)の部分をクリックすると本の紹介ページに飛びます。自分のしょぼい説明よりもそっちを見た方がいいです(企画崩壊)。


学生向け

LaTeX超入門

電通大では実験レポートを書く機会が非常に多いです。しかも数式をそれなりに書くことになります。一般的な文書作成ソフトのWordでは数式を大量に記述すると動作が重くなったり、また余計なおせっかいによって自分の思い通りにならないという苦労を経験しがちです。

というわけでほとんどの人はLaTeXでレポートを作成することになります。しかしながらLaTeXは環境構築や文書の作成方法などがWordとは大きく異なるため、初心者はそこそこ難しいです。一応コンリテの授業で簡単な使い方は習うのですが…。

そんな人におすすめなのがこの本です。オンラインでLaTeXを使えるCloud LaTeXというサービスを使い、LaTeXのあれこれを一通り学ぶことができます。とりあえずこれを読んでおけばだいたいは何とかなります。サイズも小さくて持ち運びにも便利です。

1年次の基礎科学実験だけでなく、各類・プログラムでの専門的な実験の授業でしょっちゅうレポートを書くことになるので、早めに覚えておくのが良いでしょう。

スペースキーで見た目を整えるのはやめなさい

エクセル方眼紙で文書を作るのはやめなさい

そうは言ってもいきなりLaTeXに切り替えるのは大変ですし、また大学の課題以外のところでもWordを使う機会もあるでしょう。Excelについては実験でも普通に使いますし。

これらの本にはWordやExcelをいい感じに使うためのテクニックがいっぱい載っています。レポートはWord派の人におすすめです。

分析者のためのデータ解釈学入門

実験で得られるデータというものはどうあがいても真の値から少しずれたものとなります。そこで真の値はどういうものなのか推定することになるのですが…。

この本はそういった手法を行うための入門書です。謁見に苦しんでいる人におすすめです。

まぁ、なぜか機シスの実験では謁見で注意されたことのほとんどが無視されてるんやけどな…

同じシリーズに統計学版もあります(買ったけど読めてない)。

www.socym.co.jp

いかにして問題をとくか

電通大の1年の授業では高校の延長線上にあるような数学や物理の授業が多く、結構な頻度で練習問題を解くことになります。こういった問題を解くときの考え方や発想のヒントがこの本にはたくさん詰まっています。問題を解決するためのアプローチは競技的な数学、物理、あるいはプログラミングの問題だけでなく現実の課題、それこそ研究のときにもきっと役立ってくれるはずです。まだ研究したことないけど。

個人的には大学受験の頃に出会いたかった本です。仮面浪人する人にもおすすめです。

数学ガール/乱択アルゴリズム

数学ガールは数学やそれに関連する分野の問題について登場人物が議論し、それに伴って人間関係が変化したりする小説です。時間軸的な順序はありますが、基本的には各巻は独立して読めます。

この巻は基礎プロでも習うソートアルゴリズムや計算量、それと確率や行列の問題などが登場します。

電通大の1年生にぴったりの本です。

よくわかる初等力学

Ⅲ類は2学期(1年の後学期)で力学と力学演習の授業があります(Ⅱ類にもあったような気がしますが詳しくは知りません)。そこでは行列や微積分を使って古典力学をやることになります。まぁ最初の方は高校物理に行列や微積を導入しただけなので簡単(当社比)なのですが、後半から回転運動が登場し、これが初見の概念のオンパレードなので高校物理の資産が全く活かせません。

というわけで生協で参考書を探し、そして見つけたのがこの本です。議論が一歩ずつ丁寧に進み、また図も豊富で非常に説明がわかりやすいです。Ⅲ類に進んだ人は買っておいて損はしないでしょう。

ちなみに熱力学や電磁気学解析力学量子力学版もあります(未購入)。


初級ロシア語文法

ここから2年生以上向けです。

ロシア語の文法書ではたぶんこれが一番初心者向けだと思います。電通大の二外の範囲でここまでのものが必要になるかはわかりませんが。

ロシア語をもっと知りたい人や、文法わけわからんな人におすすめです。

数学ガール/ガロア理論

現在どうなっているのかは知りませんが、自分が2年だったときは現代数学入門Bでガロア理論を扱っていました。

ガロア理論をある程度理解するのが授業の目標だったのですが、まぁ途中からわけわかめになったので参考にする目的で購入。

最初は全然分からなかったのですが、最終課題のレポート(当時)を書く過程で何度も読んだ結果7~8割くらいは理解できるようになりました。

ガロア理論はちょっとかじっておくと2次方程式の解の公式に何気なく存在する\sqrt{b^ 2 -4ac}が実はすごいやつであることがわかったりするので、数学が好きな人は履修してみても良いでしょう。

あ、履修するならヨビノリの群論入門も視聴した方が良いですよ。

ひとりで学べる電磁気学

1年の物概の電磁気の部分やⅢ類2年での(基礎)電磁気学ではベクトル解析を使うことになります。

この本は教科書とは少し別の角度から電磁気学を学ぶことができます。

高校生の頃に買った本です。高校物理版マクスウェル方程式を自作して課題で使ったりしてました。

もう解き方で迷わない ステップ解法で学ぶ 材料力学

材料力学の問題は「ある一定の手順」に従えば解けます。が、その「手順」を覚えるのが結構大変なのです。なにせ授業で使う教科書の説明が非常に不親切なのですから。

この本はその「手順」をわかりやすく説明してくれます。何なら教科書のほとんどの範囲をカバーしています。自分の知る限り、材力の参考書としては完璧と言っても言い過ぎではないでしょう。

後は教科書にしか載っていない部分を少し覚えれば、単位はもう取ったも同然である。

CPUの創りかた

CPU――Central Processing Unit(中央演算処理装置)――この記事を読んでいるあなたのパソコンやスマホに必ず搭載されている部品です。これくらい身近な部品であるのに、どんな原理で動いているのか知っている人はほとんどいないのではないでしょうか。

この本は簡単な4bitのCPU「TD4*2」の回路を設計する本です。もちろん、部品を秋葉原とかで買い揃えれば実際に作ることもできます。

電気・電子回路の勉強になる本です。実は高校生の頃にちょっとしたロボットの回路を描いたりはんだ付けを頑張っていたりしたので、その関連で本書の存在を知って購入しました。今久しぶりにペラペラめくってみたらカルノー図の説明が載っていました(驚愕)。なので論理回路の勉強にもなるようです。

Ⅱ類の人には役立ちそう(知らんけど)。


プログラミング(大学生活でも役立ちそうなやつ)

問題解決のための「アルゴリズム×数学」が基礎からしっかり身につく本

この本は簡単なアルゴリズムと、それを学ぶために必要な数学をわかりやすく教える本です。基礎プロのアルゴリズムや計算量などの内容をしっかりと網羅しており、また、グラフ上の探索など、競技プログラミングで使うようなアルゴリズムも載っています。

基礎プロが苦手な人、(競技)プログラミングやアルゴリズムに興味がある人におすすめです。そして競プロ沼に足を突っ込んでみてほしい

わかばちゃんと学ぶ Git使い方入門

フォルダがこんなことになった覚えはありませんか?

これを解決するのがバージョン管理システムGitです。この本はGitおよびGitに関連するサービスであるGitHubの基本的な使い方が載っています。

みんなもGitを使ってレポートを書きましょう。

ちなみに機シスではマシンデザインAという授業で設計を行うのですが、そこでもちょっとだけ役に立ちます。

現場で使える!Python科学技術計算入門

Pythonでの数値計算のためのNumPy, SciPy, 代数計算のためのSymPy, グラフを作成するmatplotlib, データ処理のためのpandas, そして高速化のためのCython, Numbaについて簡単な使い方を解説しています。

Excelで描けないグラフのためにmatplotlibを使おうとして買いました。

実験等で理論値を求めたいときなどに便利です。

Pythonで超らくらくに数学をこなす本

こちらはSymPyを使って高校範囲+行列の数学をやる本です。

数学の課題では文字変数のまま計算することがしばしばありますが、コンピュータでは具体的な値を求めるのは得意な一方で代数学的な計算はなかなか難しいです。

SymPyはPythonでこういった計算を行うためのライブラリです。これを課題で使わないでいつ使うんですか。

1週間で学べる! Julia数値計算プログラミング

何かと便利なPythonではありますが、実行速度が遅いという欠点があります(だからこそNumPyなどのライブラリが存在するのですが)。

そんなあなたにおすすめなのがJuliaというプログラミング言語です。

Pythonみたいに手軽に書けて使える言語でありながら、JITコンパイルを採用しているため適切に書けばC/C++に匹敵する…はさすがに言い過ぎかな…C/C++よりちょっと遅いくらいまで高速化できる言語となっています。

C言語PythonR言語と連携することもできます。

科学技術計算向けを謳っていることもあり、文法的にはPythonよりも書きやすいです。(SymPyをjuliaで使えるようにしたパッケージSymPy.jlも存在し、Juliaの文法も合わさってこちらの方がPythonで使うよりも使いやすいです。)

この本を読めばJuliaの文法から具体的な数値計算の方法まで学ぶことができます。

Juliaを試してみたい人におすすめです。


プログラミング(やや趣味寄り)

ちょうぜつソフトウェア設計入門

オブジェクト指向と、それを使った設計・開発について解説する本です。

オブジェクト指向については基礎プロでも習いますが…何かよくわからないというか具体的な定義がないというか…X(旧Twitter)上でもしばしば議論が発生しています。そういったオブジェクト指向に関する疑問についておそらく解決してくれる本だと思います(オブジェクト指向を理解できるようになるとは言っていない)。

また、最後の章である「アジャイル開発」は読んでおくとちょっと歴史の勉強になります。コンリテでは「昔はウォーターフォール型開発だったけど今はアジャイル型開発が普及している」と習いましたが実は…?という話をしています。

個人的には最初の方に出てきたクリーンアーキテクチャの考え方はプログラミング以外でも応用が効きそうだなと思いました。マシデザAをやる前に知りたかった…。

良いコード/悪いコードで学ぶ設計入門

主にオブジェクト指向プログラミングでやりがちな悪いコードの書き方と、それに対する改善方法を集めた本です。とはいえ、オブジェクト指向を使わない人にとっても役立つ知識がたくさん詰まっています。

なんとなくですが、さっきの「ちょうぜつソフトウェア設計入門」がマクロ的で、この本はミクロ的な感じというか…セットで読んでおくのが良いと思います。

少しネタバレになってしまいますが、この本は変更容易性の向上――つまり修正、改良、アップデートなどを簡単に行えるような設計にすることを目標にしていて、マシデザAでめちゃめちゃ苦労した自分にすごく刺さりました。今後どこかで設計をすることになったときはこれを心がけたいところです(できるとは言っていない)。

すごいHaskellたのしく学ぼう!

純粋関数型言語であるHaskellと、関数型プログラミングを学べる本です。こんな言語もあるんだなと、初めて読んだときは衝撃を受けました。

初めて読む人向けのアドバイス

  1. Haskellは数学です。わけがわからなくなったら定義に戻って確認しましょう。
  2. Haskell以外にも関数型言語はありますし、また最近の言語はマルチパラダイムなものがほとんどです。Haskellそのものを得意になれなくても、知識はきっとどこかで生かせるはずです。
  3. 少し古い本なので文法や環境構築の方法が変わっていたりします。この辺の記事を参考にすると良いでしょう。

zenn.dev

qiita.com

ちなみに本書の通称は「すごいH本」だったりします。死刑!

なっとく! 関数型プログラミング

こちらはScalaという言語で関数型プログラミングを解説しています。

なぜ関数型プログラミングをするのか、関数型プログラミングとはどのようなプログラミングなのかしっかりと理解できる内容で、また後半では簡単なアプリケーションを実際に設計し作成します。

ざっと読んだ感じだと前半は丁寧に関数型プログラミングについて手続き型やオブジェクト指向と対比しながら説明しており、初心者向けだなと思いました。後半はめんどくさくて読み飛ばしましたが…。

関数型プログラミングについて学びたい人におすすめです。

実践Julia入門

さっきJuliaについて紹介しましたが、最近できた言語だということもあって他の言語より日本語の資料が非常に少ないのです。おまけに速いペースでバージョンが上がるので今ある書籍も既に情報が古いものもあったりします。

この本は比較的最近(2023年3月)出た本で、しかも現在のJuliaの書籍の中では非常に内容が豊富なものの一つです。Juliaの仕様について詳細に解説し、後半では機械学習などの応用についても簡単な例を載せています。

Juliaを使うなら持っておきたい一冊です。

競技プログラミングの鉄則

競技プログラミングについてはさっきもちらっと言及しましたが、ざっくり言うと数学や物理の試験のプログラミング版で、問題に対し正しい出力をするプログラムをどれだけ多く、早く提出できるかを競うものです。

単に正しく出力するプログラムだと、実行時間制限(たいていは2秒)に間に合わないものもあるので、効率よく計算するアルゴリズムを考える必要があります。またそもそも正しい答えをどうやって出したらいいのかわからないような難しい問題もあります。

この本ではそういった競プロのためのテクニックがたくさん、しかも図も豊富に使った丁寧な説明で書かれています。

競プロをやるなら必須の一冊です。通称は鉄則本です。

問題解決力を鍛える!アルゴリズムとデータ構造

アルゴリズムとデータ構造について書かれた本は生協でも多数売ってはいますが、この本は比較的競プロ寄りの内容になっています。

競プロ寄りの内容といっても中身は教科書的で、例えば競プロでは主にライブラリで済ませるスタックやキューについても実際に実装しており、また鉄則本で解説されてない難しいグラフの問題もカバーしています。

鉄則本が出る前はこれが初心者向けの本として扱われていたと思います。たぶん。著者のSNSや競プロでのアカウント名から、けんちょん本と呼ばれています。


麻雀(完全に趣味)

麻雀1年目の教科書

麻雀はまずルールを覚えるのが大変で、覚えてからも上達するのはもっと大変なゲームです。でもネット麻雀を遊ぶだけなら「とりあえず4面子1雀頭作って役を作ればおk」さえ覚えればいいです。

「で、とりあえずまぁ遊べるようにはなったけどどうやって勝てばええんや」という人におすすめなのがこの本です。麻雀を主に遊んでいるVTuberの千羽黒乃さんが書いた麻雀の入門書で、基本的な攻撃と守備、そして麻雀の練習における心構えについて書かれています。

この本の内容を全て覚えればルール覚えたての人相手には負けなくなると思います。

千羽黒乃の強くなる麻雀

「とりあえずまっすぐ手を進めてリーチを目指す、リーチされたら基本は降りる…だけじゃ勝てなくなってきた」というあなたにおすすめなのがこの本です。千羽黒乃さんの2冊目の戦術書で、手組み、鳴き、押し引き、読み、着取り(順位と点数状況に応じた戦略)の5つのスキルツリーがあるということ、そしてこの場合はこうするという大まかな戦略について学べます。

この本に載っている全ての技術を極めればかなり上達すると思われます。

(自分はそこそこしか身につけられていませんが、雀魂で雀傑になって一区切りついたのと、あと留年回避に専念することにしたのでしばらく麻雀をやめることにしました。復帰するときはもう一度読み直します。)

麻雀初心者を卒業したい人におすすめです。

麻雀技術の教科書

最近はMリーグが世間でも流行りつつありますね。この本はMリーガーでもある小林剛さんが制作に関わっている本で、さっき書いた「大まかな戦略」について具体的にどうやるのか、こういうケースはどちらが得なのか、などといったことについて書かれています。

自分はとりあえず一周したけど全然習得できていません。麻雀を極めたい人におすすめです。

ちなみに守備編もあります(未購入)。

www.ikedashoten.co.jp

対戦型麻雀ゲームAIのアルゴリズムと実装

最近はAI=深層学習みたいな扱いをされていますが、そもそも人工知能というのは人間の思考をコンピューターにやらせるやつ全般を指すのであって…。

この本はJavaScriptでルールベースの麻雀AIを作った人がその実装を解説する本です。天鳳の四段、雀魂の雀豪くらいの強さだそうです。麻雀の戦術書や統計データを参考にして評価値などを設定しているので、人間でも参考になる部分がそこそこあります。ルールベースなので理論上は人間でも真似できますし。

ちなみに著者は電通大の卒業生らしいっすよ?

対戦したい人はこちらから↓

kobalab.net

おまけ

オルクセン王国史~野蛮なオークの国は、如何にして平和なエルフの国を焼き払うに至ったか~

Webで連載されていた、ややファンタジーなヨーロッパ風の世界でガチの近代的戦争をやった小説がついに書籍化されました。

昔Web版を紹介するためにツイートしたときの文がこんな感じなのですが…

普通の人へ:ダークエルフがオークたちと組んでエルフと戦う話です…銃と大砲で。

軍事系の知識がちょっとある人へ:兵站とその重要性についての入門書です。

ガチ勢へ:君は数々の小ネタの元ネタをすべて把握できるか?

読もうか迷っている人へ:参考文献リストを見よ。

元ツイのリンク(鍵垢なので見れない)

普通に書籍のあらすじ紹介の方が優秀なので引用しますね…。

「銃と魔法」の時代。オーク族を筆頭に多数の魔種族を擁する連合国家オルクセンと、美しいエルフたちの国エルフィンド。歴史的対立を深める両国家の国境で、オークの王グスタフと、故国を追われたダークエルフ氏族長ディネルースは、運命の邂逅を遂げた……。平和なエルフの国を、野蛮なオークが焼き尽くす――そんな「異世界ファンタジーあるある」の常識を覆した異世界戦記がここに誕生!

現実の方でも戦争が起こってしまいましたが、これを読めば何が起こっているのかちょっぴり理解できるようになった気分になれます。

あと異世界で現代知識チートなんてそう簡単に上手くはいかないことも学べます。当たり前だよなぁ?

ミリタリー系の話が好きな人におすすめです。ちなみに深夜に読むのは空腹感に襲われるのでおすすめしません。

おわりに

長々と書いていたら遅刻しました。ごめんなさい。

もし欲しい本が見つかったのであれば早めに購入するのをおすすめします。よほどの名著でもなければすぐに本屋からは消滅してしまいますので…。ちなみに電通大生は生協で買うとちょっと安く買えます。売っていない本の注文もできますよ!

明日の記事はhikkiさんの担当なのですが…コメントが「1224=12*102←ちょいおしゃれ!」となっています。いったい何を書くのでしょうか…?


*1:ざっくり説明すると、応募されたものの中から選ばれた曲をカバーするタイプのCDがあって、自分の担当(アイマス特有の概念。一般的にはお気に入り、好きといったところ)のキャラクターに何気なく送った曲が採用された上になんと自分の名前が公式のHPやCDのブックレットに載ってしまった。詳しくは過去記事を参照。

*2:とりあえず動作するだけの4bitCPU

【備忘録】VScodeでC++を使う際に「<bits/stdc++.h>」に赤線が引かれたり「識別子 "cout" が定義されていません」と表示される問題とかの対処法【競プロ】

はじめに

VScode上で<bits/stdc++.h>*1に赤線が引かれたり、「識別子 "cout" が定義されていません」だとか「名前空間 "std" にメンバー "cout" がありません」などと言われたりするものの、しかしコンパイルは通るという謎現象に長い間悩まされておりました。それがやっとこさ解決したので、備忘録として置いておきます。

(gcc を使っている人を対象に書いています。clang や VisualStudio 等(最初から<bits/stdc++.h>が入っているわけではない)を使っている人向けの記事ではありません。)

1. インクルードパスを確認する

参考:gcc のインクルードパスを確認する - ユユユユユ

ターミナル(Powershell 等)にて、以下のコマンドを実行する

gcc -x c++ -v -E /dev/null

するとだいたいこんな感じに出力される

Using built-in specs.
COLLECT_GCC=C:\msys64\mingw64\bin\gcc.exe

(中略)

#include "..." search starts here:
#include <...> search starts here:
 C:/msys64/mingw64/bin/../lib/gcc/x86_64-w64-mingw32/13.1.0/../../../../include/c++/13.1.0
 C:/msys64/mingw64/bin/../lib/gcc/x86_64-w64-mingw32/13.1.0/../../../../include/c++/13.1.0/x86_64-w64-mingw32
 C:/msys64/mingw64/bin/../lib/gcc/x86_64-w64-mingw32/13.1.0/../../../../include/c++/13.1.0/backward
 C:/msys64/mingw64/bin/../lib/gcc/x86_64-w64-mingw32/13.1.0/include
 C:/msys64/mingw64/bin/../lib/gcc/x86_64-w64-mingw32/13.1.0/../../../../include
 C:/msys64/mingw64/bin/../lib/gcc/x86_64-w64-mingw32/13.1.0/include-fixed
End of search list.

(後略)

2. stdc++.h を探す

1.で出力されたパスの中から、「『bits』という名前のフォルダが存在し、さらにその中にstdc++.hというファイルが存在するもの」を探す

  • がんばってさがしましょう。
  • 自分の場合はC:/msys64/mingw64/bin/../lib/gcc/x86_64-w64-mingw32/13.1.0/../../../../include/c++/13.1.0/x86_64-w64-mingw32にありました。

3. VScodeC/C++ 拡張の設定に追記する

拡張機能の一覧から「C/C++」を探し、歯車のマークをクリックして「拡張機能の設定」を開く

設定項目の中から「Default.IncludePath」を探し、「項目の追加」をクリックして2.で見つけたパスを書き込む

  • 設定項目の上部にある検索欄に「path」と入力すると探しやすいです。

これで解決…と思いきや

ここまでの設定がうまくいっていれば、<bits/stdc++.h>の赤線は消えているはずです。

ただ、ここでまた別のエラーが発生します。「識別子 "cout" が定義されていません」です。

さすがにusing namespace stdはマズいよな、と思ってstd::を付け足してみたところで何も解決しません。

ところが#include <iostream>を付け足すとこのエラーは消えます。

…おかしいですね?#include <bits/stdc++.h> すればiostreamも読み込まれるはずでは?実際コンパイルは普通に通っていますし…。



とりあえず、さっき探したstdc++.hを開いてみましょう。


4. stdc++.h を開き、いくつかの行をコメントアウトする(しなくてもよかった) 再びC/C++ 拡張の設定に追記する

  • だいたい150行目くらいのところに#include <iostream>がありますが…なんか暗く表示されてますね?
  • その上の行を見ていくと…#if _GLIBCXX_HOSTEDという行がありますね。どうやらこれが原因のようです。
  • しかし、自分が調べた範囲では、これの定義に関する情報は全く出てきませんでした…。
    • 定義されているファイルを見つけました。 stdc++.hが存在するファイルにあるc++config.hです。この中の1720行目に#define _GLIBCXX_HOSTED __STDC_HOSTED__という部分があります。
    • __STDC_HOSTED__というのは、「ホスト処理系かどうか」を判定する定数で…まともな実行環境ならだいたい1になります。
    • ではどうすれば認識されるようになるのか…についてはこの後説明します。
  • どうせコンパイルは通るわけですし、コメントアウトしちゃいましょう。

100行目あたりの#if _GLIBCXX_HOSTEDおよび最後の行にある#endif // HOSTEDコメントアウトする

  • ちなみに、他にも暗くなっている行があると思います。#if __cplusplus >= hogehogeで始まっているところですね。
  • これはC++のバージョンによって決まる定数です。
  • 次のコードを参考にして、__cplusplusの値を調べてみましょう。自分の環境では201703Lでした。
  • ところが、VScode上では199711Lとして扱われてしまうようです…。
  • これもコメントアウトしちゃいましょうと、当初は思っていたのですが、いろいろ調べた結果、C/C++拡張の設定の「Default.Compiler Args」に/Zc:__cplusplusを追加すれば正常に判定されることがわかりました。やったね。
    • これは全くの余談ですが、さっき__cplusplusの値を調べるときに使ったプログラムのコードにはコンパイラを判定する部分があり、そこにはgccで使われる__GNUC__というやつが存在します。が、VScodeのデフォルトの設定ではこれは認識されず、代わりにVisualStudioの_MSC_VERが認識されてしまうようです。これまたC/C++拡張の設定の「Default.Compiler Path」を探して「settings.jsonで編集」をクリックし、コンパイラのパスを書き込むと__GNUC__が認識されるようになります。
  • なんかここまで作業してたらいつの間にか#if _GLIBCXX_HOSTEDコメントアウトを外しても#include <iostream>とかが暗くならないようになってました。ええ…(困惑)
  • settings.jsonC_Cpp.default.compilerPathの行をコメントアウトしたら元に戻ったので、おそらくこれが問題を解決する鍵なのでしょう。
  • というわけで正しい手順は以下の通りです。

gccコンパイラのパスをメモする

  • 自分の場合はC:/msys64/mingw64/bin/gcc.exeでした。

C/C++拡張の設定の「Default.Compiler Path」を探して「settings.jsonで編集」をクリックし、コンパイラのパスを書き込む


まとめ

なんかごちゃごちゃしてきたのでもう一度手順をまとめておきます。

  1. インクルードパスを確認する
  2. stdc++.h を探す
  3. VScodeC/C++ 拡張の設定のうち、以下の部分に追記する
    • 「Default.IncludePath」に、2.で見つけたパスを書き込む
    • 「Default.Compiler Path」に、コンパイラのパスを書き込む
    • 「Default.Compiler Args」に、/Zc:__cplusplusを書き込む(必須ではない)

以上です。この記事が誰かの役に立つと良いのですが…。


*1:使うべきかどうかについてはここでは議論しません。

【お知らせ】:igyo:でおなじみのアレのアカウントの話

少し前にMisskey.ioのアカウントを作ってときどきチラチラ見ていたのですが、この度Twitterはおしまい!になってきたのでアカウントのidを公開します。

@shunniita です よろしくおねがいします

misskey.io

(Misskey.io以外のmisskey、Mastodon等のアカウントからフォローしたい人は、公式のよくある質問を参考にしてください。)

misskey-hub.net

MMA Contest015に参加してきた話

自己紹介

はじめまして、電気通信大学Ⅲ類機械システムプログラム所属、とりあえずで決めた名前を引きずっていたらとうとう最近同じ発音の名前の人が後輩に現れてしまってそろそろ改名を考えているしゅん/Сюнという者です。

いろいろやらかして留年してしまい、システム上は4年生ですがまだ研究室に入っていません。頑張らないとですね。

AtCoderではstunniitaとして参加しています。現在は茶色です。

atcoder.jp

電通大をあまり知らない人向けの情報:電通大のⅢ類というのは理工系で、一見プログラミングとは何の縁もなさそうに見えますが、実は数値計算や深層学習をやっている研究室もあったりします*1

MMA Contestとは

電通大のサークル、MMA*2がときどき開催しているオンラインのコンテストで、自分も何回か参加したことがあります。

詳しい説明は以下のリンクに丸投げします。

mma-contest.connpass.com

今回、電通大の教室で開催するとのことで、久々に参加してみることにしました。

当日までの話(自分語りなのでスキップ推奨)

去年の8月頃に一度レート570くらいで停滞してこの辺が自分の限界かなと思ったのと、留年した原因の一つとして勉強以外のこと(つまり競プロとか)に集中してしまったというのがあり、しばらく中断していました。

それからしばらくして、AtCoderで言語アップデートが行われてJuliaがちょっと速くなるらしい*3という話を聞き、ちょっとJuliaの練習がてら春休みにunratedで参加してみたりしました。

(Juliaが数値計算とか実験レポートに使えそうというのと、あと文法が自分好みなのが理由)

とはいえ新学期が始まってからは学業に集中するため再び中断することに…といったところにオンサイトコンテストの話がTwitterで流れてきたのです。

が、ここで問題が…。yukicoderではJuliaが使えないのです*4

そこでJuliaの代替品を色々調べていたところ、mypy+型ヒントを使ったPythonが最適という結論に至りました。

そんなわけで本番1ヶ月前くらいから練習のためABCに再び参加し始め…すると運が良かったのかレートが660くらいまで上がりました。

これはもしかして緑まで届いてしまうのでは…?という自信たっぷりの状態で当日を迎えることに。


が、その自信はポッキリと折れることになります。

当日、会場にて

  • なんかひとがいっぱいいる。
  • 運良くコンセントが近くにある席に座れたので、途中で買った延長コードは役に立ちませんでした…。
  • 中にはぬいぐるみを持ち込んでいる人もいました。そういう文化の存在は知らなかったので、もし次の機会があったら何か持っていこうと思います。
  • 問題は全部で12問あり、ABCでは半分のD問題までは解けることを考えると、6完が目標かなぁ…と本番直前で決めました。

結果

まさかの2完で終わりました。こんなの嘘でしょ…何故なんですか…。

以下、各問題についての感想というか解説もどきです。


A

yukicoder.me

これは簡単ですね。S[0] == S[1] and S[0] != S[2]をするだけです。

B

yukicoder.me

繰り上がりをしないということは、各桁について

  • 0+0=0
  • 0+1=1
  • 1+0=1
  • 1+1=0

だけをやればいいとわかります。

つまりXORですね。Pythonでは^で計算できます。

また、Pythonではint(input(),2)とすることで2進数の文字列で整数を受け取ることができます。コンテスト中に知りました。


ここまでは順調だったんですよ…ここまでは…。

C

yukicoder.me

12問あるうちの3問目としては少し凶悪過ぎると思います(微おこ)。 デレステの「We're the friends!」のMasterのレベルが22なのと同じくらいの詐欺です。

writerのイメージ図

まずやるべきことはx \times y \equiv f \ (mod P)となる yを求めることです。

さて、P素数のときに使える、mod Pでの逆元を求めるときに使う道具、皆は分かるかな?



そうだね、フェルマーの小定理だね。



 x^{P-1} = x \times x^{P-2} \equiv 1 \ (mod P)より、 x \times (f \times x^{P-2} ) \equiv f \ (mod P)となって、 y = f \times x^{P-2}  mod Pとわかります。

ここで直接y = f * x**(P-2) % PとするとTLEです。繰り返し二乗法というものを使います。

(ざっくり言うと、例えばある数の16乗を求めるのに 16回掛け算を行うのではなく、2乗して2乗して2乗して2乗する、として計算回数を減らす…といったやつのちょっとした応用です)

なんとPythonではpow(x,P-2,P)とするだけで勝手にmod Pをしながら繰り返し二乗法で累乗を計算してくれます。便利ですね。

というわけで yが求まったので、あとは 1以上 M以下の yと合同な整数の個数を求めるだけですね。これは少し計算すると(M-y) // P + 1個であるとわかります。これが答です。やったね






…と、その気になっていた俺の姿はお笑いだったぜ…。

(結局本番中には解けずに終了)






もう一度よく考えてみましょう。求めるのはx \times y \equiv f \ (mod P)となる yと合同な 1以上 M以下の整数の個数です。

さて、 tについての1次方程式 at = bを解くときにやらないといけないこと、皆は分かるかな?



そうだね、 a = 0での場合分けだね。



当たり前ですが、0には何をかけても0になるので、 a=0, b = 0であれば t 全ての実数 b \neq 0なら解なしとなります。

これと同じことをやらないといけません。

ついでにいうと、 y \gt Mとなる可能性もあります。この場合は当然ながら答は0です。

結局、まとめると以下のようになります。

if x % P == 0:
        if f == 0:
            print(M)
        else:
            print(0)
elif y > M:
        print(0)
else:
        print((M-y)//P + 1)


教訓:コーナーケースには気をつけよう!


D

yukicoder.me

なぁにこれぇ


解説によれば、これはグラフの問題なのだそうです。

…グラフってABCのEからしか出ないやや難しめの問題というイメージだったんですけど…。


ともかく、グラフはそろそろ練習しようと思ってたところなので、これは今後の課題ということで。

E

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ウワーッ!!!!…となるけど、よく見たら P 素数と書いてあります。これならなんとかなるかな…

困難は分割しましょう。 N!  P の因数の個数さえわかってしまえば、それの N!^{N!} 倍が答です。

さて、 N!  P の因数の個数の求め方、皆は分かるかな?



わからなかったら調べましょう。ルジャンドルの定理というそうです。

要するに 1 以上 N 以下の整数のうち、 P の倍数の個数+ P^ 2 の倍数の個数+ P ^3 の倍数の個数+...で、式で表すと \sum_{i = i}^{\infty} floor(N / P^ i) となります。

無限級数ではありますが、 N \lt P^ i となる項は0になるのでどこかしらで収束します。

While文でやるのが良いでしょう。


次は、 N!^{N!} \ (mod 10^ 9 + 7 ) の部分です。こちらもやはり分けて考えます。 N! \ (mod 10^ 9 + 7 ) を求めてから {N!} 乗しましょう。

前者についてはmodをとりながらfor文でやる以外に方法はないと思います。たぶん…。後者はさっきも使った繰り返し二乗法ですね。再びpowの出番です。こちらもfor文でやってもよし、math.factorial(N)で一気にやるのもよしです(自分はこっちでやりました)。


あとは最初のやつと掛け算してmodとって、終わりっ!

制約は N \lt 10^ 5 なので、これくらい雑にやってもまぁ間に合います。やったね。*5



本番中はなぜか mod P していてACできませんでした。そんなことしてたら答が0になるに決まってるだろ!バカ!

F

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ウワーーーーーーッ!!!!!!!!!転倒数!!!!わかりません!!!!!パス!!!!!!!!

G

yukicoder.me

左端から右端までDPか何かするのかなーと思っていたらなんとダイクストラ法なんだそうで…。

こういう2次元のやつからグラフにするタイプの問題*6のやり方がわかりません…。今後の課題その2。

H

yukicoder.me

二分探索で今引けるカードのうち最大のものを引くってやったらWA。そりゃそうか。

正解は半分全列挙。なんかやけにKが小さいと思ったら…。

I, J, K, L

見てすらいません。


乾燥した感想

コンテスト終了直後は問題と解けなかった自分に内心バチクソにキレかかっており、怒りのあまり爆速帰宅をしてしまいましたが、よくよく考えるとちゃんと真面目にやっていれば普通に解けていたと思います…。これは反省しないといけませんね…。

…競プロ力というよりむしろ数学力での敗北なのでは…?



いつもは自宅で参加している競プロのコンテストをリアルでやるというのは自分にとっては初めての経験でしたが、やっぱりみんなで集まってワイワイするというのは楽しいですね。自分はコミュニケーションに精神力を消費するタイプの人間なのであまりその恩恵を受けられないのですが…。

また、こういった競プロのイベントが電通大で行われるというのは、電通大生に競プロを広めたり、逆にプログラミングが好きな人たちに電通大を知ってもらうという点で、プラスに作用しそうな気がします。「電通大といえば?」に「競プロのイベントをやってる」が挙がる日が来る…かもしれません。そうなったらいいなぁ…。



もし次回があったらリベンジしたいです。(なんか夏頃にまたやるらしいという噂を聞いていますが…?)


脚注

*1:つい先日研究室見学の機会があって、そのときに知りました

*2:Microcomputer Making Association、だそうです。総合格闘技ではない。

*3:JuliaはJITコンパイルを採用しており、何回も繰り返すやつだと有利に働く反面、一回きりなど単純なやつの場合はあんまり役に立たず、AtCoderでは激遅と言われるPythonよりも実行時間が長くなることも日常茶飯事だった… だが、今は違う(ギュッ) Julia1.9では先にパッケージをコンパイルしておくことで初回実行時のタイムロスを減らすことに成功したのだ! …ていう解釈で合ってますかね?

*4:厳密に言えば使えるには使えるのだが遅すぎて使い物にならないらしい

*5:真面目に考えると、ルジャンドル部分がO(log N)で、残りの部分も合わせておそらくO(N + log N)になるはずです。間違ってたら教えてください。

*6:迷路をDFS/BFSするとかのやつです。

MOIW2023に友人と行ってきた話・後編

はじめに

この記事は以下の記事の続きとなっています。まだ読んでない人は先にこっちを読んで下さい。

shunniita-landfill.hatenablog.jp

2023/2/11 21:30頃

想像以上だった…これがアイマス5ブランドの力…これがコールのあるライブ…そして…

これが…コールでの喉の負担…

久しぶりに大声を出したこともあり、喉は既に死んでいた



さて、とりあえず外に出たはいいものの…

ぼく「このあとどうすっぺ?」

旧友「どうする?」

ぼく「…」

旧友「…」


ぼく「帰るか」

旧友「おk」


旧友「俺はこっち(路線A)で帰るけど」

ぼく「あっ、自分はこっち(路線B)が最短ですね…」

旧友「…」

ぼく「…」


結局現地解散となった。



この後は電車に乗り、途中でゆうめし、いやよるめしを調達しながら帰宅。

そして食事中に気絶した。

2023/2/12

5:30頃

気絶から復帰。

気絶していてできなかったことを大急ぎでなんとかする。風呂とか。

10:00頃

さて、会場に向かう前にやらないといけないことが残っていた。

まず、昨日のペースからしUOが不足することは確定的に明らか。そして充電用のケーブルや打ち上げガシャ用のお得石のための課金のための買い物をするとなると、先に秋葉原に寄り道をする必要があったのである。


旧友も旧友で用があったので、現地集合することにした。

12:30頃

先にちょっとひるめしを食べてから行こうかなと思っていたところ…

やべぇよやべぇよ…

今から行って間に合うといいのですが…。

13:30頃

いつもの駅を出て、いつもの道を歩き、いつものビルに入り、いつものエレベーターに乗り、いつもの階で降り…目の前にはいつもとは違う長蛇の列。考えることは皆同じ。

いつもとはちょっと違う階段を降り…列の最後尾に並ぶ。そこは道路のすぐ近くであった。

…エレベーターに乗らなくても良かったじゃん…最初から誘導してくれたら良かったのに…*1

いつもの入口に近づいたところで、店員さんが個数が残り少ないとかなんとか言っていた記憶がある*2

14:10頃

なんとか買えた。

14:30頃

秋葉原ビックカメラでケーブルと魔法のカードを購入。これで用は全て済んだので会場に向かいます。

なおガシャ結果はお察し。

15:00~開演まで

ちょっとのぼりを見てたり電池交換したりトイレ行ったりしてから入場。入り口が結構遠かった。

先に席に着いていた旧友と合流。


アリーナ席、センターステージが正面に来る位置…ではあったのだが、ちょっと遠めだった(´・ω・`)

むしろ後ろの機材席の方が良く見えるレベル。

とはいえ良い席ではあるので、わくわくしながら準備しつつ待機。


Day2

ブロック1

01 シャイノグラフィ/シャイニーカラーズ

うお、今回はシャニからかぁ

02 Growing Smiles!/SideM

サイスタのオープニングだそうな(知らん)

03 Flyers!!!/ミリオンライブ!

04 BEYOND THE STARLIGHT/シンデレラガールズ

3!2!1!ハイッ!

ハイッ!ハイッ!ハイッ!ハイッ!…

05 Happy!/765プロオールスターズ

なるほど新しい順だったのね

MC1(シンデレラ)

やきうのおねえさんもいるんだよなぁ

ブロック2

06 ヒカリのdestination/中村 繪里子, 今井 麻美, 長谷川 明子

MADでちらっと聴いた覚えがあるけどフルは今回が初めて

07 O-Ku-Ri-Mo-No Sunday!/miroir(立花 日菜・長江 里加), 下田 麻美, 黒木 ほの香, 前川 涼子

dic.nicovideo.jp

08 あんきら!?狂騒曲/HappyHappyTwin(五十嵐 裕美・松嵜 麗), 斉藤 佑圭, 渡部 優衣, F-LAGS(三瓶 由布子・比留間 俊哉・浦尾 岳大), イルミネーションスターズ(関根 瞳・峯田 茉優), 希水 しお

連続でデレが来たけど、人選が不明…。

11 太陽キッス/シンデレラガールズ

タオルぶん回すのが全然うまくいかなかった…練習しないとだな…

MC2(シャニマス)

なんか一人支離滅裂な発言をしていた気がする

ブロック3

12 キラメキラリ(Long Intro Ver.)/仁後 真耶子, 松嵜 麗, 中村 温姫, 狩野 翔, 黒木 ほの香

えっ!? きらりがキラメキラリを!?

できらぁ!

13 きゅんっ!ヴァンパイアガール/藍原 ことみ, 菅沼 千紗, 芝崎 典子

えっち(直球)

14 Treasure☆/閃光☆HANABI団(駒形 友梨・浜崎 奈々・渡部 優衣・大関 英里), F-LAGS(三瓶 由布子・比留間 俊哉・浦尾 岳大)

あっ、それやるんだ…

ぎゃおおおおおんを聴けてラッキー?

15 Study Equal Magic!/長谷川 明子, 五十嵐 裕美, 前川 涼子

人選でワロタ 映像演出でさらにワロタ

まさかのタケノコダンスで(あっ、これかぁ!)ってなった 回収できてラッキー?

16 ココロ☆エクササイズ/小市 眞琴, 斉藤 佑圭, 浜崎 奈々, FRAME(熊谷 健太郎・濱 健人・増元 拓也), 峯田 茉優, 紫月 杏朱彩

17 恋のHamburg//大関 英里, 増元 拓也, 礒部 花凜

佐竹美奈子にこれを歌わせるのは天才かよ

なおカロリー

togetter.com

18 学祭革命夜明け前/沼倉 愛美, 河瀬 茉希, 中村 温姫, 児玉 卓也, 小林 大紀

どうもあまり学園祭というものに縁がないメンバーだったらしいですね

MC3(SideM)

ケーキ、迷った挙げ句「いちごー!」って叫びました…(スーパーで売ってるいちごのショートケーキ、微妙に高いけどたまに食べたくなる)

ブロック4

20 バーニン・クールで輝いて(Long Intro Ver.)/ミリオンライブ!

Oi Oi Oi!

21 Friendly Smile/長谷川 明子, 原 紗友里, 峯田 茉優

黄の系譜だ!

23 ♡Cupids!/F-LAGS(三瓶 由布子・比留間 俊哉・浦尾 岳大), 若林 直美

秋月だ!

手首に一緒のアクセサリーをつけてるな~ってひっそり気づいてたけど後のMCで言及されてしまった

24 ALIVE/今井 麻美, 鈴木 みのり, 香里 有佐, 山根 綺

明らかに壮大な演出…ついに961来たか…? と思ったらVo力団が来た

あんなものを見せつけられたら盛大な拍手を送るしかないんだわ 誰だってそーする おれもそーする

なんなら「ブラボー」って言おうかどうか一瞬迷った。言わなかったけど。

後で知ったのだが、DSの876の曲だったらしい。さすがにそこまではカバーできんよ…

25 アライアンス・スターダスト/ZWEIGLANZ(茅原 実里・高橋 李依)

…からのこれですよ。(ついに来やがったな…!)

曲自体はミリシタで知っていたけど、やっぱ生で聴くとやばいわ

MC4(765&961)

961フェス…いつになるかな…

ブロック5

26 レッド・ソール(Long Intro Ver.)/Flamme Martini(河瀬 茉希・原田 彩楓・松田 颯水・鈴木 みのり), 末柄 里恵, 髙橋 ミナミ, 山根 綺, 茅原 実里

4 Luxury…じゃない!?さっきいた玲音さんがいる!?

…いや、Flamme Martiniと4 Luxuryは絶対どこかしらで絡むんだろうな~と前から予想していたんだが…じゃあ、どこで?

27 dans l′obscurité(Long Intro Ver.)/Chrono-Lexica(斉藤 佑圭・中村 温姫・阿部 里果), アンティーカ(礒部 花凜・菅沼 千紗・八巻 アンナ・希水 しお・結名 美月)

じゅてーーーーむ!

そうかそうかアンティーカが来たか…まぁ「合う」よね

28 純白トロイメライ/アンティーカ(礒部 花凜・菅沼 千紗・八巻 アンナ・希水 しお・結名 美月), Dimension-3(藍原 ことみ・青木 志貴)

静かで、でも盛り上がる曲。すき。

さっきのアンティーカが残ってアンティーカの曲…そしてそこにやってきたDimension-3…つまり次は…

29 バベル/Dimension-3(藍原 ことみ・青木 志貴), シーズ(紫月 杏朱彩・山根 綺)

デーデーデーデーデーッ

やっぱりな(レ)

実はですね、この曲、ここ最近はアレの影響で手を繋げない演出ばっかりだったんですよ(10th愛知、ファイナル、バンナム2nd)…それが、それがようやく、やっと、手を繋げたんですよ!

そりゃ叫ぶわ

あ、シャニマスは専門外なのでシーズが手を繋げなかったことについてはノーコメントです。

30 Fly and Fly/シーズ(紫月 杏朱彩・山根 綺), ZWEIGLANZ(茅原 実里・高橋 李依)

はえ~これがSHHiSなのか~

って思ってたら961の2人でびっくり

…七草にちかさんは相当練習を頑張ったに違いない 知らんけど

31 オーバーマスター/Threat Sign(原 紗友里・小市 眞琴・生田 輝), 長谷川 明子, 沼倉 愛美



結局Threat Signは一体何をやるのか全くわからなかったところ…










over master










これなら納得



途中からはオリメンの2人も合流。合同ライブでしかできない離れ業であった。おそらく最初で最後のはずなので、見られた我々はラッキーである。

(そういえば今日はいない貴音さんの中の人も名字が原らしいっすね)

32 Raise the FLAG/SideM

この曲はミリシタで知ってたけど、男性が歌うと原曲とは別のかっこよさがあるんだな…

MC5(ミリオン)

今日はまともだった

ブロック6

33 Yes! Party Time!!/765プロオールスターズ

ここら辺から旧友がUO切れを起こしたのでやや余り気味だった自分が受け渡すなどしていた

やっぱこの曲はコールがなくっちゃね

34 Happy Funny Lucky/イルミネーションスターズ(関根 瞳・峯田 茉優), HappyHappyTwin(五十嵐 裕美・松嵜 麗), miroir(立花 日菜・長江 里加)

これがイルミネの曲かぁ~ かわいい

35 Bet your intuition!/4 Luxury(香里 有佐・末柄 里恵・平山 笑美・髙橋 ミナミ), Flamme Martini(河瀬 茉希・原田 彩楓・松田 颯水・鈴木 みのり)

あっ、ここでFlamme Martini&4 Luxuryかぁ! なるほどどっちかの曲じゃなくて別曲でやるのね~ はーすっごい…

トランプカードの演出が印象に残っている

なおアイデアロールに失敗したためここで気絶はしなかった

37 MOON NIGHTのせいにして/平田 宏美, 青木 志貴, 河瀬 茉希, 松田 颯水, 八巻 アンナ

バカタレ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

「「「「「おいで」」」」」





38 花ざかりWeekend✿/4 Luxury(香里 有佐・末柄 里恵・平山 笑美・髙橋 ミナミ), 若林 直美, 原田 彩楓, 芝崎 典子

よく見たら追加メンバー全員理由あって前職があるアイドルじゃん(ここでりっちゃんか~)


あっ、これかぁ!(ラスサビでの超ロングトーン*3 )

39 待ち受けプリンス/釘宮 理恵, miroir(立花 日菜・長江 里加), 小林 大紀, 関根 瞳, 結名 美月

バカモン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ぶっちゃけこのイラストが全てを物語ってます(あまりにもぴったりだったので引用しました(問題があったら消します))

40 咲くは浮世の君花火/閃光☆HANABI団(駒形 友梨・浜崎 奈々・渡部 優衣・大関 英里), 下田 麻美, Threat Sign(原 紗友里・小市 眞琴・生田 輝), FRAME(熊谷 健太郎・濱 健人・増元 拓也)

ミリシタで知ってたのでコールはギリなんとかなった(なんとかなってない)

41 Destiny/765プロオールスターズ

センターステージでやってたけど何やってるか全然わからんかったんだよなぁ…

MC6(全員)

961の2人がどこにいるのか一瞬わからんかった。服装が黒くて…。

最終ブロック

42 CRYST@LOUD/FIVE STARS!!!!!・ZWEIGLANZ

ナニモイウコトハナイ

アンコール

「次の曲が何か知ってますよねー?」

「ヒントは『最高傑作』です!」 うおおおおおおおおおおおおっ!!!

43 M@STERPIECE/FIVE STARS!!!!!・ZWEIGLANZ

なんとこの曲、初見である。しかも歌詞が出とる…え!?初見なのに歌えと!?

できらぁ!  なおふつうにいろいろまちがえたもよう



ア! 銀テープがこっちに飛んできます! 取ったぜ。

終演後

アイマスですよ!」「アイマスーーーーー!!!!!」

実はこの時点でUOが1本余っていた。いや、意図的に余らせていた。その理由は…。



機材席のJUNGOさんに使うためである。昨日の流れからしてこうなることは予想できてたので残しておいたのだ。


その後の話

ライブ終了直後

あんなにね、すげーもんとかやべーもんとかをね、大量に浴びせられたらね、そりゃね

こうなるんだよ













大興奮のままドームの外に出た後は昨日撮りそびれた「ドームに来たぞい」的な写真を撮ったり、感想を言い合ったりした。

そして別方向へ帰る旧友を見送って、また電車に乗ったのだった…。

打ち上げガシャとか

乾燥した感想

これを書いている時点でもうライブからだいぶ経ってしまい当時の記憶も薄くなってしまったが、それでもライブ直後に書いた感想を読み返したりしているとあのころの興奮がちょっと蘇ってきた。

いつになるかはわからないが、次回の合同にも絶対行こう。うん。








…ところでSideMが意識不明の重体なんですがそれは大丈夫なんですかね?


脚注

*1:まぁ、店員の人数的に無理だったと思うが。

*2:正確にどう言っていたかは忘れた

*3:この前旧友に原曲を聽かせてもらったんだが、全然ロングトーン無くてワロタ ライブ限定仕様なのね

MOIW2023に友人と行ってきた話・前編

2023/2/12 23:00頃

いつもよりも遅い帰宅時間――



ガチャガチャ ガチャ



バタン


スゥーッ  フゥーーーーーッ  スーッ


「バカ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


「バカ」「アホ」「バカ」「バカタレ」「バカ」「アホ」「バカ」「バカモン」「バカタレ」「バカ」…



私は罵倒語を連呼する壊れたロボットになっていた――


いったいどうしてこうなったのか?それはこの記事を読めばきっとわかるはずである…

2022/10/13 夜

アイドルマスターの合同ライブ、その日程やら会場やら出演者やらが発表された。

アイマスを知らない人に説明すると、現在のアイマスはだいたい5つの「ブランド」に分けられている。

  • 全ての始まりである765PRO ALLSTARS(現在ではこう呼ばれている)
  • その次に始まった約200人で最多のシンデレラガールズ(デレマス)
  • さらにその次に始まった765の後輩ミリオンライブ(ミリマス)
  • 男性アイドル版、だけど全人類向けのSideM(Mマス、あるいはエムマスとも)
  • 現時点で最新のシャイニーカラーズ(シャニマス)

これらは普段は別々に活動し、時々ライブをやっている、というわけである*1

だが、今回は、それらが一気に集まるのだ。

で、自分はシンデレラガールズを主な守備範囲としており*2、また電通大にもデレマスのP*3の知り合い…いや、「同僚」がいるのである。ではそのシンデレラガールズの出演者はというと…

…そこには自分の担当*4はいなかった。だが知…同僚たちの担当*5は出演していた。

果たして行くべきなのかどうか…そんなとき、ある人物のツイートが流れてきた。


単刀直入に言うと、相当昔に出会った人で、自分がいわゆるオタク的な人間になるきっかけとなった人である。

そしてその人もまたオタクなのだが、自分とは守備範囲がだいぶ異なる*6

一旦は疎遠になってしまった*7ものの、不思議なことに最近になって再びその人と交流するようになったのである。

…「その人」と呼び続けるのはアレなので、以降は「旧友」と呼ぶことにしよう。

きゅうゆう【旧友】 キウイウ

昔からの友だち。 古い友だち。 旧知。

広辞苑 第六版より*8

で、そんな旧友のTwitterを見ていたら、いつのまにかシャニマスをプレイしており、さらにしばらくすると今度はミリシタを遊んでいることがわかったのだ。つまり(ブランドは違えど)アイマスが自分と旧友との(わりと数少ない)共通点となったのである。


その旧友が合同ライブに行きたいとツイートしていたのだ。


さて、この時点で自分はアソビストア*9プレミアム会員であり*10、つまり最速でチケットを申し込める状態にある。また、このライブでは連番ができることになっている。


もし自分がそのことを教えず、そして旧友がチケットを取れなかったとしたら、ちょっと仲がやばいことになりかねないのでは…?


というわけでさっそく連絡を取ることにした。

2022/10/17

(原文を載せるのは問題ありまくりなので改変してあります)

ぼく「この辺にぃ、アイマスの合同ライブ、来るらしいっすよ?」

旧友「ああ~いいっすね~」

ぼく「まずうちさぁ…プレミアム会員なんだけど…連番しない?」

旧友「こマ?やったぜ。両日でオナシャス!」

ぼく「ん、おかのした。」


交渉成立。

2022/10/18

2022/10/29

無事に両日当選(やや不穏なツイートなのは、この時期いろいろと忙しかったりでメンタルが崩れ気味になっていたため)。

2022/12/27

合同ライブの新曲が公開された。コールの代わりにクラップで盛り上がろうぜ、という感じの仕掛けがある曲である。

2023/1/27

なんかたいへんなことがおきてしまった(詳しくは過去記事参照)

shunniita-landfill.hatenablog.jp

2023/2/6

まさかの声出し解禁、うれしい誤算である。

…で、自分はコール未経験なんですけど、大丈夫なんですかね?(小声)




あとこの問題もあった。

2023/2/8,9

座席が発表された。

Day1はスタンドの3塁側、やや角度にずれがあるもののだいたい正面の位置。

Day2はアリーナ席。Eブロックなのでド真ん前ではなかった自分は安堵していた。が、

どうやらセンターステージがあるらしく、つまりほぼ正面にセンターステージが来るということに…。

…これ、死ぬのでは?

2023/2/10

この日からCDの物販は行われていたのだが、天候はまさかの雪。

しかたないので引きこもった。

2023/2/11

7:30頃

旧友「持ってきたペンラ、乾電池式やった…*11物販で買うンゴ。」

ぼく「(oh...)じゃあえっと…。」

このライブの物販会場は3箇所あり、それぞれで開場時間や商品の内容が異なる。自分の勘違いとかもあり、色々話し合った結果、まず東京ドームに向かうことに。

10:00頃

ワイ、東京ドームに到着。旧友から少し遅れると連絡を受け、少しうろつくことに。

コールガイドを駅の前で配布しているとの情報をTwitterで観測。やや手間取って受け取る。

10:30頃

ドームのすぐそばまで行き、ここで旧友を待つことにした。

こんなところにも競馬の施設があるのか…(困惑)*12

なんとか合流に成功し、物販の列に並ぶ。

12:00頃

思ったより列が長かったが、もうすぐ自分たちの番だ。しかし…

目の前で商品が次々と品切れになっていく。

なんとか間に合った。(ちなみに自分が買ったのはペンライトを保持するベルトとタオルだった。)

ぼく「ア!CDも少し売っています!何が売ってるのかな…」

…詳細な説明は省くが犯罪をやらかしやがった作曲家がいて、その人が作った曲のCDが欠番となっているのである。

一応覚悟はしていたけどやっぱりつらい



(待てよ…?この曲のユニットがDay2に出演しているわけだろ…?じゃあ一体何をやるんだ…?)


12:30頃

さて、昼になったのでひるめしを食べる必要がある。

ぼく「…マック*13でいい?」

旧友「ええで」

電車でちょっと遠くのマックに行くことに。


後楽園駅 -- 丸の内線 --> 茗荷谷駅


店内が満員だったので近くの公園へ。

あれ? いつの間に茨城県に入っていたのでしょうか?











さて、ひるめしを食べ終わったので、会場限定CDを買うために物販会場の一つ、科学技術館へ向かいます。*14


茗荷谷駅 -- 丸の内線 --> 大手町 -- 半蔵門線 --> 九段下


14:00頃

~この辺の地図~

駅からそこそこ歩いて橋を渡り、クソデカ門をくぐり、やけに一段一段がデカい階段を登り、またちょっと歩いて、やっと到着。チカレタ…

1階のイベント用と思われる何もない部屋に入って並びます。

途中でこずえちゃんが意味深なデレぽを…



というわけで明日きみにJewelを購入。


ぼく「あれ?近くに両国国技館*15がありますよ?」

旧友「行くかぁ」


そんなわけでちょっと寄り道

何かのイベントで人がいっぱいいたため、こんな角度に…

14:30頃

用が済んだので会場に向かうことに しかし…

ぼく「うーん、電車もバスもいい感じのがなさそう…一番手っ取り早いのが歩きなんだが…」

旧友「んじゃ、歩くか」


まさかの徒歩開始*16


とはいっても短距離なのでこんなもんである。

15:00頃

ちょっと何をやっていたのか記憶がない。たぶんのぼりとか見ていたんじゃないかな?

15:30頃

ドーム内に入場

席に着いたところで、疲れからか眠くなり…ライブ開始の少し前で起きた。そのせいで全然予習できなかった(´・ω・`)


Day1

ブロック1

01 THE IDOLM@STER/765プロオールスターズ

これが自分の初めてのコール曲となった。

02 Shine!!/シンデレラガールズ

さっきのTHE IDOLM@STERが短めの編集だったことから、「ああ、こういう感じなのね」ってのは予想できた。

03 Glow Map/ミリオンライブ!

一時期ミリシタをやっていたのでミリオンの曲もある程度は知っているのだ。

04 DRIVE A LIVE/SideM

手を素早く「M」にするのってむずくね?

05 Resonance⁺/シャイニーカラーズ

これがシャニマスかぁ

MC1(765)

来ちゃったな…ドーム…

ブロック2

06 ビーチブレイバー/放課後クライマックスガールズ(河野 ひより・白石 晴香・永井 真里子・丸岡 和佳奈・涼本 あきほ), 沼倉 愛美, 東山 奈央, 黒沢 ともよ, Beit(堀江 瞬・高塚 智人)

うわ!知らない曲…あ!みんなUO折りまくってます!俺も折る!バキ!

あ!コールがあります!わからん!…あ!モニターに表示されてます!親切!

いきなりアクセル前回じゃあ

07 ドレミファクトリー!/U149(今井 麻夏・黒沢 ともよ・集貝 はな), 仁後 真耶子, 下田 麻美, TIntMe!(稲川 英里・原嶋 あかり・渡部 恵子), もふもふえん(矢野 奨吾・古畑 恵介), 河野 ひより

うわあょぅじょ&しょただ!

アソボ…アソボ…(幻聴)

08 はるかぜバトン/もふもふえん(矢野 奨吾・古畑 恵介), Cleasky(角元 明日香・桐谷 蝶々)

かわいいね?

そういえばこの曲もアオワイファイさんが作曲しているそうですね

09 shiny smile/Cleasky(角元 明日香・桐谷 蝶々), ノクチル(和久井 優・土屋 李央・田嶌 紗蘭・岡咲 美保)

うーん、青春…

10 夏時間グラフィティ/ストロベリーポップムーン(山崎 はるか・田所 あずさ・Machico), 放課後クライマックスガールズ(河野 ひより・白石 晴香・永井 真里子・丸岡 和佳奈・涼本 あきほ)

今って夏…?

11 Reason!!/765プロオールスターズ

ロッコ*17だぁ!

MC2(SideM)

おそらく女性と思われる方からの叫び声が…

ブロック3

12 虹色letters/Cleasky(角元 明日香・桐谷 蝶々), 白石 晴香, 田嶌 紗蘭

これはデレとコラボしていたので知ってる

15 Arrive You ~それが運命でも~/TIntMe!(稲川 英里・原嶋 あかり・渡部 恵子), U149(今井 麻夏・黒沢 ともよ・集貝 はな)

今度は大人っぽいょぅじょだぁ!

千枝ちゃんは合法

16 百花は月下に散りぬるを(Long Intro Ver.)/花咲夜(郁原 ゆう・南 早紀・小岩井 ことり), 花井 美春, 丸岡 和佳奈

花咲夜が来た時点で巴さんが来るのは予想出来ていたのだが、出てきたのは2人…もう一人は誰だと思ってたら…そうだよ凛世さんがいたよなんで忘れてたんだアホ

旧友に「これが村上巴なんですよ」と教えることができてなにより

17 Gaze and Gaze/フォーリンシーサイド(東山 奈央・花井 美春), 和久井 優, 土屋 李央

さすがに赤/青でくっきり分けるのは無理だったか…まぁ初見の人がほとんどだろうし、しょうがないね

シャニマスは自分の守備範囲外なのでノーコメントです

18 エージェント夜を往く/SideM

うわあああああ!!!!!!!!!!!!!

ぶち上がり過ぎて「とかちつくちて」って叫んでしまったけど、ばれてないよね…?

MC3(シャニマス)

きっと中の人も清楚なんやろなぁ…(すっとぼけ)

ブロック4

~~メドレー区間~~


19 GO MY WAY!!/中村 繪里子, 寺島 拓篤

あのね、アイマスにはそこまで詳しくないけどこの2人が過去になにかがあったことくらいは知ってるよ? やりやがったな(たぶん)

20 JOKER/オールマイティ:若林 直美, 長島 光那, 涼本 あきほ, 幸村 恵理

春夏秋冬、らしい

22 ラ♥ブ♥リ♥(Long Intro Ver.)/釘宮 理恵, 松井 恵理子, 南 早紀, 土屋 李央

あれ?なんでこんなかわいい曲を奈緒が…?(メンバーを見る)ああ…

23 Get lol! Get lol! SONG/仁後 真耶子, 堀江 瞬

これは自分がミリシタを休止しているときに追加された(っぽい)曲なのだが、ハゲm@sでやっていたので知ってた。

カエル繋がりやねぇ

24 絶対正義 EVERY DAY/稲川 英里, 仲村 宗悟, 河野 ひより

ヒーロー繋がりだ!

いずれは南条光も…

25 スパイスパラダイス/寺島 拓篤, 放課後クライマックスガールズ(河野 ひより・白石 晴香・永井 真里子・丸岡 和佳奈・涼本 あきほ), 田中 有紀

ファッ!?

そういえばSideMにカレーの人いたよな…というのはうっっっっっっすら記憶に残ってた

原曲のオリメンである本田未央高森藍子のPが知り合いにいるのだが、急に殴られた感想を聞きたい


~~メドレーここまで~~

MC4(シンデレラ)

これが自分の初めての「まわって~!」となった。

ブロック5

27 ABSOLUTE RUN!!!/ストロベリーポップムーン(山崎 はるか・田所 あずさ・Machico), 白石 晴香, 丸岡 和佳奈, 田嶌 紗蘭, 岡咲 美保

うお、いちぽむだぁ!

今回は間に合ったね(小声)

28 BRAND NEW FIELD/Jupiter(寺島 拓篤・神原 大地), 長谷川 明子, 沼倉 愛美

うわぁ元961だぁ!

29 Dye the sky./今井 麻美, 福原 綾香, 田所 あずさ

あ、エンディングで流れるやつだ…って、あああっ! 青の系譜だあああ!

強いっっっっっっ

30 流れ星キセキ(Long Intro Ver.)/中村 繪里子, 山崎 はるか, 仲村 宗悟

ええっ!?ニュージェネの曲を赤の系譜で!?

31 ハイファイ☆デイズ/シャイニーカラーズ

バカ!!!!!!!!!!!!!(UOボキーッ)

コールちゃんと予習しておくべきだった…

32 True Horizon/仲村 宗悟, 寺島 拓篤, 伊瀬 結陸

初披露ゆえのオリメンだけで追加なし、という説がある(SideMは守備範囲外なのでよくわからんが…)

MC5(ミリオン)

お ま た せ
い つ も の
や っ ぱ こ れ だ ね
ノ ル マ 達 成

ブロック6

33 FairyTaleじゃいられない/シンデレラガールズ

このみさんが果てたー!

デレがこの曲を歌うの、よくよく考えたら重大だな?(まあ自分で歩くのがシンデレラなんだけど)

ちなみに旧友はこの曲が大好きで、聴けたことをとても喜んでいた

34 We're the one/C.FIRST(伊瀬 結陸・宮﨑 雅也・大塚 剛央), 平田 宏美, 北原 沙弥香, 和久井 優

記憶には残っていないのだが、たぶん真くんで歓声を上げていたと思う

35 Transcending The World(Long Intro Ver.)/ストレイライト(田中 有紀・幸村 恵理・北原 沙弥香), サイバーグラス(長島 光那・田辺 留依), DRAMATIC STARS(仲村 宗悟), Jupiter(寺島 拓篤・神原 大地)

さすがストレイライト、強い

36 Needle Light/サイバーグラス(長島 光那・田辺 留依), 若林 直美

ついに、ですよ…! とんでもねぇ、待ってたんだ

37 Platinum MASK/Beit(堀江 瞬・高塚 智人), エルドリッチ・ロアテラー(千菅 春香・桜咲 千依), 郁原 ゆう, 小岩井 ことり

曲調からしてりょううめが来るのはなんとなく予想できてた

ミリオンはこういうことらしいね(気が付かなかった)

38 アンデッド・ダンスロック/エルドリッチ・ロアテラー(千菅 春香・桜咲 千依), 浅倉 杏美, 平田 宏美

雪歩はなんとなく穴掘って埋まってるからだろうなとは思ってたけど、真…?







つってってれーてれってーれつってってれーてれってーれ ででっででっ

いや待て、この聞き覚えのあるベースは…?でもちょっと音程が違うぞ…?





39 Tulip(Long Intro Ver./神原 大地, 堀江 瞬, 高塚 智人, 矢野 奨吾, 古畑 恵介, 宮﨑 雅也, 大塚 剛央

バカモン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

死人が出るぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

あとしょたに歌わすな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

40 Trancing Pulse(Long Intro Ver.)/Triad Primus(福原 綾香・松井 恵理子・渕上 舞), C.FIRST(伊瀬 結陸・宮﨑 雅也・大塚 剛央), ストレイライト(田中 有紀・幸村 恵理・北原 沙弥香)

△ゆえにC.FIRSTは予想できたけど、ストレイライトは読めなかった…

あと正三角形って3つ集めると大きな1つの正三角形になるんですよね…だから3ユニットなのね

dic.nicovideo.jp

MC6(全員)

こうしてみるとすごい大人数だな…

最終ブロック

41 CRYST@LOUD/FIVE STARS!!!!!

全然クラップの予習とか出来てなかったんだけど、開演前に練習があったりなぜかこの曲のフルに乗せてアイマスのアイドル全員のイラストを紹介する動画が流れてたりしたので、しっかり対応できた

アンコール

42 アイ MUST GO!/FIVE STARS!!!!!

いや~いい曲だな~初見だけど。

ア! 銀テープがあります! ここからじゃ届かないけど。

終演

アイマスですよ!」「アイマスーーーーー!!!!!」

初めて叫んじゃったぜ…

なるほど、アイマス最高のあとに5回拍手するのね

さて荷物を片付けなければ…


やや中途半端かもしれないけど、前後編にしたときの文量配分の問題で、ここで中断して後編に続きます

shunniita-landfill.hatenablog.jp

おまけ


脚注

*1:そのため複数のブランドを掛け持ちすると基本的に大変なことになる。特に出費。

*2:一時期ミリシタをやっていたのでミリオンや765のこともある程度は知っている

*3:プロデューサー。アイマスにおいてはプレイヤーがプロデューサーとなってアイドルをプロデュースする、ということになっている。

*4:知らない人は「お気に入りの/好きな/推しのアイドル」に近い概念だと思ってほしい。厳密には違うのだが。

*5:具体的に言うと、本田未央、星輝子、双葉杏あたり。

*6:例えば、自分が一度は手を出してみたものの長続きせずにやめてしまったジャンルのゲームを、その人は今でもやっていたりする

*7:当然、電通大生ではない(別の大学に通っている)

*8:自分の電子辞書にあったやつ

*9:バンナムのグッズやらイベントのチケットやらのためのサイト

*10:この記事を書いている現在では一般会員になっている。

*11:アイマスのライブでは電池式ペンライトはボタン電池式のみのレギュレーションになっている。初見の人は注意。

*12:電通大の近くに競馬場があるせいか、一部の電通大生は競馬でお金を稼いだり失ったりしているようである。自分は手を出していない。

*13:マクド派、マクナル派、マナル派の皆さんはちょっと黙っててください。

*14:ちなみに残りの一つは神田スクエア。今回は行かなかった。

*15:つい先日ミリオンのライブの会場となった場所

*16:実は一部の電通大生の間には、長距離をあえて徒歩で移動する風習が存在する(詳しくは「徒歩部」でTwitterで検索)

*17:正式にはフロートというらしい

音楽の「文脈」をガン無視したら〇〇と呼ばれてしまった話

はじめに

この記事では自分の思考やらなにやらをいろいろと言語化してありますが、あくまでも個人の考えや感想に過ぎません。あしからず。


「音楽を聴く」∈「情報を受け取る」という話

楽曲には様々な情報が詰まっている。音の高さであるとか、音色、歌声…などなど。注意深く聴けばどの楽器が使われているか、あるいは誰/何*1が歌っているのかといったこともわかるだろう。これらは「楽曲から直接読み取れる情報」である。

また、どの楽曲にも必ずその曲を作った人がいる*2し、ほとんどの場合タイトルがつけられているし、歌であれば歌詞という文章が存在する。最近では曲が公開される際にPVやMV――楽曲と密接に関係する映像もついてくる事が多い。こういったものは単に楽曲を聴いただけでは分からないが、楽曲からほぼ直接アクセスできる情報であり、先ほどの「楽曲から直接読み取れる情報」に含めてよいだろう。



…というのが前置き――「そういえば、そうだな」と読者(あなた)に納得してもらう*3部分――で、ここから本題に入る。


「楽曲から読み取れない情報」の話だ。

「楽曲から直接はアクセスできない情報」も存在するという話

いきなりではあるが、まずこの曲を聴いて欲しい。(もしかしたらどこかで聴いたことがあるかもしれないが、ここではあなたが初めて聴いたという仮定のもと話を進める。)

どうだろう? この曲を聴いた感想を教えて…もらうのはこのブログという形式上無理なので、感想を心の中に思い浮かべて欲しい。









思い浮かべただろうか? では話を続けよう。



この曲を初めて聴いた者の中で、「泣ける」という感想を抱いた者はおそらく存在しない



…と私は予想する。



初見の人は「え、これは泣ける曲なの?」と思うかもしれない。そう、実はこの曲は泣ける曲なのだ。

アイドルマスターシンデレラガールズに新たに辻野あかり、砂塚あきら、夢見りあむが加わり、作品の中で三人が出会い、#ユニット名募集中というユニットを組み、そのすぐ次の総選挙でりあむがまさかの3位になってCVが実装され、一方あかりとあきらはしばらくの間声無しのままで、しかしながらインターネット玉突き事故によってブームが起こり、あまりにも拡大し長続きしたブームによってボイスアイドルオーディションであきらが2位、あかりが1位となる快挙を成し遂げ、CV実装をまだかまだかと待っていたらいきなりテレビCMであかりが「えいっ」としゃべり、そして声が3人そろって、デレステのボイスアイドルオーディションの上位3名のための新曲のイベントで3人が絡み、そのちょっと後、久しぶりに開催されたライブに3人が出演し、そして10thツアーにバラバラに参加した後ファイナルで揃い、その前日のエイプリルフールのミニゲームにも登場し、さらにその次のライブでも3人が出演することが決まり、ライブの少し前に公開された10周年記念アニメのラストでいきなり#ユニ募の新曲の存在が明かされ、そしてライブでこの曲が披露され、それがなんとエイプリルフールのミニゲームであきらが鼻歌で歌ってたことが判明してちょっとした騒ぎになって、そしてライブの少し後、デレステでこの曲のイベントが行われ、イベントのストーリーで3人がすれ違い、感情をぶつけ合い、そして募集中だったユニット名を#UNICUSと改めた――

…といった情報を知っていればの話、だが。

こういった情報は楽曲からは読み取れない。曲を聴く者が自分で調べるしかない。このような「楽曲から直接は読み取れない情報」を、この記事では「文脈」と呼ぶことにする。アメリカ語で言うならContextだ。(背景といった方がわかりやすいかもしれない。その場合は以下の文章をそれで置き換えて読んで欲しい。)

多くの楽曲には「文脈」が存在する。デレマスに限らず、オタク向け音楽作品の楽曲のほとんどに当てはまるだろう。また一般的な曲でも、作者の体験や経験、作者が込めたメッセージ*4であるとか、過去のライブや演奏会で素晴らしい演出/パフォーマンスが行われたこととか。クラシックなんかだと時代背景とかも重要になってくる。

「文脈」を知らなくても曲を楽しむことはできる。だが「文脈」を知ることによって曲を聴いたときの感想/感情が大きく変化する。逆に言えば、「文脈」を知らないということは、その曲が持つポテンシャルを真に発揮できないということを意味する。「文脈」というものはそう簡単には無視できない、とても重要な情報なのだ。


さっき「ここから本題に入る」とか言っておいてアレなのだが、本当はここまでが前置きだったのかもしれない。すまんかった。というのも、ここまでは一般的な話だったが、ここから具体的な話に入るからだ。まぁ、ただの自分語りなのだが。「お前の話なんか聞きたくね―よ」という人はここでブラウザバックするか、ちょっと我慢して聞いてほしい。

「君はボカロ曲を聴いて発狂できるか?」

知ってる人も多いと思うが、自分は現在VLL*5というサークルに所属している。VLLでは毎年MIKUECという、ボーカロイド(及びそれに類する者)の楽曲を用いたファンメイドライブを開催している。去年もまたMIKUEC2022が開催され、そのうちの1曲の照明演出に関わった、のだが…。

以下の表はセットリストの一部を抜粋したものである*6

No. 曲名
N/A MC3
14 エゴ
15 霽れを待つ
16 Last Night, Good Night
17 ファイヴ
N/A テーマ前MC
18 Only Glitter(テーマソング)
N/A MC4
19 ODDS & ENDS

自分が担当したのは17番目のファイヴという曲である。当初は製作には関わらない予定だった*7のだが、なにかしらの事情があったらしく、暇していた自分に声がかかったのである*8

だが、この一連の流れは、非常に重要なパートなのだ。これがどれだけ重要なのかは、ググれば感想ツイートやnoteがでてくるはずなので、そちらを参照して欲しい。問題なのは、


それがどれだけ重要なのかが、自分には一切わからない


ということだ。(もしこの重大さを知っていたならば、おそらくこの仕事を引き受けていなかっただろう)

これに限らず、自分はボカロ曲の「文脈」をほぼ全く知らない。「文脈」を知るオタク達が呆然し、泣き崩れ、発狂している横で、自分はただ単に「良い曲だな~」と思っているだけである。


当たり前だが、VLLはボカロ好きが多く集まるサークルであり、MIKUECには様々なボカロ好きの情熱とか血とか汗とか涙とか睡眠時間とか単位とかが詰まって作られている。

一方、自分はボカロは好きだけれども、しかし大好きと言えるほどではなく、ボカロ曲は昔ちょっと聴いていた後VLLに入るまでは全然聴いておらず、VLLに入ってから再び聴くようになった人である。ボカロ好きであれば全員知っているような有名曲ですら知らない曲があるくらいだ。


果たしてこんなやつがVLLにいていいものなのか?


いろいろと自問自答し…悩みに悩み…もう金欠とか留年して忙しいとかを理由にしてVLL辞めるか…とか考えていた*9、そんな頃…

事件が起こった。

「お前が『文脈』を作るんだよ!」

2023/1/27 18:00頃、Cool jewelries! 004の収録曲が発表された。jewelries!シリーズはデレマスのアイドルがソロで既存曲をカバーしたものが収録されるのだが、そのカバー曲はプロデューサー*10たちの応募した楽曲の中から選ばれるのである。

さーてどんな楽曲が選ばれたのかなーとリンクを開く。

columbia.jp

収録内容

Tr.01 Starry Night

 作詞:渡部紫緒  作曲・編曲:坂部剛

 歌:松永涼、三船美優、森久保乃々、藤原肇、砂塚あきら

知らない曲だな…。*11

Tr.02 Mela!

 作詞:長屋 晴子、小林 壱誓  作曲:peppe、穴見 真吾

 歌:松永涼

 ※オリジナル・アーティスト:緑黄色社会

知らない曲だな…。

Tr.03 レイニー ブルー

 作詞:大木 誠  作曲:徳永英明

 歌:三船美優

 ※オリジナル・アーティスト:德永英明

 ※「Rainy Blue~1997 Track~」のカバーとなります。

あ、これは知ってる*12

レニーブル~うおうお~ 終わったーはーずなのにー

Tr.04 空想フォレスト

 作詞・作曲:じん

 歌:森久保乃々

 ※オリジナル・アーティスト:じん

………………ん?

Tr.04 空想フォレスト

 作詞・作曲:じん

 歌:森久保乃々

 ※オリジナル・アーティスト:じん

!?!?!?!!!?!?!?!??!!?!?!??!?!??!?!?!?!??!?!??!?!??!??!??!?!?!!?!!???!??!?!??!?!??!!?!?!??!??!?!??!!?!?!??!??!?!?!??!!?!?!??!?!??!?!?!?!??!?!??!?!??!??!??!!?!??!!?!?!??!??!?!??!!?!?!??!??!?!??!!?!?!??!??!?!??!!?!?!??!??!?!??!!?!?!??!??!?!??!!?!?!??!??!??!?!?!??!??!??!?!??!

これワイが選んだ曲やんけ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!






話はおよそ半年以上前に遡る。


デレステを始めてからしばらく経ち、ライブにも現地参戦するようになってきたわけだが、他のPの人と関わる際に電通大生としてのアカウントを教えるのは流石に駄目だろ…と考え、新たにアイマス用のアカウントを作ることにした。これが2022/5/1のことである。

その少し後の5/23にCool jewelries! 004のカバー曲の公募が始まった。参加アイドルは松永涼、三船美優、森久保乃々、藤原肇、砂塚あきらの5人。

自分は一応森久保乃々が担当アイドルである。一応、と言ったのは、自身をPと名乗ることにちょっと抵抗があったからだ。ただもりくぼが好きで、もりくぼのCDやらグッズやらを集め、ライブでペンラを振る程度しかしておらず、彼女に何一つ貢献できていないのではという考えのもと、「ただアイマスのコンテンツが好きなだけの人」として暮らそうと考えていたのである。

とはいえせっかくだから何かカバー曲のリクエストを出してみようか…しかし何にしようか…。と思い悩む。何も思いつかなければ何も出さなければいいだけの話ではあるが…。

このあたりかなり昔のことなのでもう記憶があやふやなのだが…おそらくVLLに入った影響だろうか… どういう経緯だったのかは覚えていないが、昔聴いていたボカロ曲に再び出会ったのだ。



聞き終わって思った。「これめっちゃもりくぼじゃん…」と…。

そして思った。「いや、さすがに失礼が過ぎないか?」と……。


この曲にどんな「文脈」があるかってことくらい自分でも知っている。さっき自分はボカロ曲の「文脈」をほぼ全く知らないと言ったが、その数少ない例外がこれだ。


カゲプロについては説明不要だろう*13。とても昔の話であるが、あれに一時期はまっていたのだ。当然、この曲のことも知っているし、物語のことも知っているわけである。

その「文脈」をガン無視してもりくぼの歌ということにして良いものか?原作のファンに怒られるのではないか?と結構悩んだ。そのことは覚えている。

だが結局この曲をリクエストとして応募することにした。理由は「この曲ともりくぼとの親和性がとても良いというアイデアをどうしても捨てきれなかったこと」の他に、「どうやらボカロ曲は選ばれないらしい」という噂を聞いていたからというのもあった。

こうして締め切りの6/20の少し前、6/17にリクエストを提出したのである。

なお他のアイドルには一切応募していない。もりくぼ単発である。






…というのをすっかり忘れていた。「文脈」ガン無視リクエストが採用される可能性を全く信じていなかったのだ。

マジでびっくりして震える手でスマホのスクショを撮り、いつもより雑にトリミングしてツイートした。

このときあまりにもびっくりしすぎて全く考えていなかったのだが、カバー曲をリクエストしたPの名前も公開されることになっているものの、同じ楽曲で複数リクエストがあった場合は抽選で1人だけが発表されることになっている。つまり自分以外の人の名前がある可能性も十分にあるのだが…。

■カバー曲 選曲プロデューサー

(中略)

『空想フォレスト』: ぷちっつぁ さん

はい、やってしまいました。全国デビューです。


このあとめちゃくちゃ通知が来た。



そして「空想フォレスト」と「森久保乃」*14がトレンド入り。自分でも調べてみたら肯定的な反応ばかり。それどころか「天才かよ」というツイートがかなり多く見られた。


他に多かったのが

  • アイドルになる前のもりくぼ:空想フォレスト
  • アイドルになったもりくぼ:(ここにbrave heartを当てはめる人もそこそこいた)
  • アイドルをやめた後のもりくぼ:もりのくにから

で三部作になっているというもの。

おい、新たな「文脈」が生えたが?????



他にも天才はいました

当初はめちゃくちゃ浮かれていたものの、その後もうちょっと調べてみたら自分以外にも空想フォレストをリクエストした人が少なからずいたので、「なんだ自分だけじゃなかったのか…」と、今では落ち着いている。それでもよりによって自分の名前が載ってしまったことを時々思い出しては「ンヒ~~~~~~~~~~↑」ってなっていたりする。助けてくれ。

今後の予定

今まではプロデューサーを名乗る資格などないと思っていたが、まさかのカバー曲採用という超重大イベントが発生してしまったからには名乗らないわけにはいかなくなってしまった。というわけで今後は普通にPを自称します。俺が森久保Pだ。

それとこの一件で「文脈」は従うだけじゃなく自分で作ってもいいんだ*15という知見(?)が得られたので、もう少しVLLには所属したままでいようと思います。(とはいえ留年して忙しくなるのは確実なのでたぶん幽霊部員と化すだろうけど…。)



あ、そうだ(唐突) もしかしたらアイマス方面からこの記事にたどり着いたという人もいるかもしれないので、その人向けに宣伝しておきますね…。

Only Glitter…MIKUEC2022のテーマソングです。


ラスサビ直前でUO折りたくなる…ならない? あ、ならない。ですよね…。



おわり


脚注

*1:最近では人ならざる者(あえてこの表現をする)が歌う曲も多数存在する

*2:昔だと誰なのか不明なこともある。しかし誰かの手によって作られたのは確実だ。

*3:10回読んで納得できなかったらごめんね…

*4:こういうのはたいていインタビューで語られたりするものだ。

*5:Virtual Live Labの略。

*6:日替わり曲もあったのだが、この部分には含まれていない。

*7:留年のピンチだったというのもある

*8:この時点で留年が確定しているのになぜ引き受けたのか

*9:なんかいろいろうまくいかなかったり、雀魂で役満を親かぶりしたりしていたこともあって、ちょっと鬱になっていたと思われる。

*10:知らない人向けに解説すると、アイマスは自身がプロデューサーとなってアイドルをプロデュースするゲームである。それによってプレイヤーやファンのことを慣習的にプロデューサーと呼ぶことになっている。略してPと呼ぶことも多い。ちなみにボカロPの「P」は、この文化を輸入したものである。

*11:これはオリジナルの新曲なので当然なのだが、このときは気づいていなかった。

*12:なぜ知っているかというと、とある麻雀プロの人のカラオケ動画がTwitterで回ってきたからである。

*13:知らない人はググれ

*14:なんか足んねぇよなぁ?(々が抜けてる)

*15:もちろん好き勝手して良いというわけではないと思うが。